大昔、船乗りたちは帆を利用して風をとらえ、世界中を旅して回った。かつて農民たちも、風車を利用して、穀物をすり潰したり、水をポンプでくみ上げ ていた。現代では、風力発電機(風力タービン)を利用して、風から電気を起こす人々が増えている。風力発電機の利用者は過去10年の間、毎年25%を上回 る勢いで増加し続けている。しかし、風力発電機が供給するエネルギー量は、世界全体の電力需要のごく一部に過ぎない。
風カエネルギーの大半は、20階建ての建物と同じくらいの高さで、長さ60メートルの羽を3枚有する、巨大な風力発電機によって得られたものであ る。この風力発電機は、1本の柱に巨大な飛行機のプロペラが付いているような形状をしている。風でプロペラが回ると、シャフトが回転し、シャフトに接続さ れている発電機から電力が生成される。ほかにも垂直軸を有し、巨大な泡立て器のような形状をした垂直軸型風力発電機もある。
最も大型の風力発電機は、アメリカの一般的な世帯を想定すると、約600世帯分に相当する電力を供給できる。風力発電所では、山の尾根筋など特に風の強い 場所を選んで、この大型風力発電機を何十台、施設によっては何百台と並べている。また、一般家庭の裏庭に設置可能な小型の風力発電機を利用すれば、1世帯 分もしくは中小企業1社分に相当する電力の供給が可能だ。